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2026年10月19日
問診票の「服用中のお薬」の欄に、ステロイドと書かれる方がいらっしゃいます。
そのあとに、「これがあるとインプラントは無理ですよね」と続くことがあります。松山市からお越しの方にも、半ばあきらめた様子でお尋ねいただくことがありました。
服用しているというだけで、できないと決まるものではありません。確かめることが増える、というのが実際のところです。

目次
ステロイドは、体の中で過剰になった反応を抑える薬です。関節や皮膚、呼吸器など、幅広いご病気で使われます。
抑えるのは、炎症だけではありません。傷を治す働きや、細菌と戦う働きにも影響が及びます。インプラントは、骨に傷をつけて治るのを待つ治療です。そこが重なるため、確かめる項目が増えます。
長く飲んでいる場合、骨の量や質に影響が出ていることもあります。これも、事前に見ておきたいところです。
| 見るところ | なぜ見るのか |
|---|---|
| 飲み方 | 毎日飲んでいるのか、症状の出たときだけか。塗り薬や吸入薬なのかでも変わります |
| 量と期間 | 少量を長く続けている場合と、多めを短期間の場合とでは、考え方が違います |
| もとのご病気 | 薬そのものより、ご病気の側の状態が効いてくることもあります |
| 骨の状態 | CTで、埋める場所の骨の厚みと詰まり具合を見ます |
| ほかのお薬 | 骨に働く薬や血を固まりにくくする薬を一緒に使っている場合があります |
ですので、初診ではお薬手帳をお持ちください。薬の名前だけでなく、量と、いつから飲んでいるかが分かります。
ご病気を診ている先生に、書面でお尋ねします。いまの状態で歯科の手術を受けても差し支えないか、薬について配慮すべきことはあるか、という内容です。
お返事をいただいてから、手術の日程を決めます。この往復のぶん、お時間をいただきます。急ぎたいお気持ちがあっても、ここは省けません。
連絡をとることで、手術の前後に薬の量を一時的に調整いただける場合もあります。その判断は主治医の先生が行います。

手術のために、ご自身の判断でステロイドをやめてしまう。これは避けていただきたいことです。
長く飲んでいる薬を急に止めると、体に負担がかかります。歯の治療のために、もとのご病気を悪くしてしまっては本末転倒です。
減らす必要があるかどうかは、主治医の先生が決めます。こちらから直接お願いすることもありません。伺うだけです。
確認が済んで進める場合も、やり方は同じではありません。
傷を小さく済ませる方法を選ぶ、一度に本数を詰め込まず分けて行う、治るまでの期間を長めに見る。体に負担の少ない組み立てを優先します。
手術のあとも、診る回数を増やします。治りの遅れは早く見つけるほど手が打てますし、感染への備えも事前に相談しておきます。
お伝えください。飲み薬とは体への回り方が違いますので、扱いも変わります。判断の材料になりますので、使っているものはすべて挙げていただくのが確かです。
その場合もお知らせください。長く続けていた時期があると、骨の状態に残っていることがあります。いつからいつまで、どのくらいの量だったかが分かると助かります。
検査とCT、主治医の先生への確認がそろった時点でお伝えします。初診でその場に結論は出ません。難しいと判断した場合も、その理由と、ほかに取れる方法をご説明します。
断られた理由が分かると、話が早く進みます。お手元に資料があればお持ちください。同じ結論になることもありますが、そのときは理由をご説明します。
お薬のことを書くと断られるのではないか、と思われる方がいらっしゃいます。伏せられたまま進むほうが、はるかに危険です。
分かっていれば、備えを組み込めます。問診票は、できない理由を探すための紙ではありません。どう進めるかを決めるための紙です。
お薬手帳をお持ちのうえ、一度ご相談ください。できるかどうかも含めて、順を追ってお調べします。
気になることがあれば、一度ご相談ください
この治療は自由診療です(保険適用外)
標準的な費用:臼歯 1本 506,000円(税込)/前歯 1本 550,000円(税込)。All-on-4 片顎オペ費用 1,980,000円(税込)※上部構造費用別(メタルフレーム 682,000円(税込)、ジルコニアフレーム 1,617,000円(税込))。骨を増やす手術(GBR)を併用する場合は1本につき88,000円(税込)、ソケットリフト88,000円(税込)、サイナスリフト440,000円(税込)、ブロック骨移植1本220,000円(税込)が加算されます。
治療期間・回数:標準的な治療期間は3〜6か月、来院回数は5〜7回程度が目安です。骨を増やす処置を併用する場合はさらに数か月かかります。
リスク・副作用:副作用・リスクは術後の腫れ、痛み、出血など。まれに神経の損傷によるしびれが生じることがあります。インプラント周囲炎を防ぐため、治療後も定期的なメインテナンスが必要です。
費用は2026年8月時点のものです。治療結果には個人差があります。詳細は診察時にご説明いたします。
この記事の監修者
鎌倉 聡
愛媛インプラントクリニック かまくら歯科 院長/歯科医師
日本口腔インプラント学会 専門医、ICOI国際インプラント学会 専門医・指導医、日本歯周病学会 歯周病専門医
最終監修日:2026年9月14日
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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