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2026年10月12日
インプラントで前歯を治すとき、いちばん気にされるのは見た目です。
「入れたと分からないようにできますか」。松山市からお越しの方にも、最初にそう尋ねられることがあります。
見た目を決めているのは、上に載せる歯の材料だけではありません。見えていない部分の選び方で、仕上がりが変わります。

目次
骨に埋める部分、その上に立てる土台、いちばん上に載せる歯。この3つです。
見えるのは載せた歯だけですが、見た目に効いてくるのは土台のほうです。土台の色が、歯ぐきを通して透けます。
歯ぐきは思っているより薄い組織です。金属の土台を使うと、その灰色が歯ぐきごしにうっすら影として出ることがあります。歯そのものは白いのに、生え際が暗く見える。この状態です。
ジルコニアは白いセラミックの一種です。もともとは硬さを買われて使われてきた材料で、見た目のために生まれたものではありません。
これを土台に使うと、透ける色が白になります。歯ぐきの色が暗く沈まないので、生え際まで自然に見えます。前歯でいちばん差が出るのがここです。
上に載せる歯にも使えます。硬く、割れにくく、変色しません。長く使う部分なので、色が変わらないことは見た目のうえで大きな利点です。
ジルコニアは、天然の歯より硬い材料です。これは長所でもあり、気をつける点でもあります。
噛み合う相手が天然の歯の場合、力のかかり方によっては相手側に負担が集まります。硬いものを入れたら、当たり方をより丁寧に合わせる必要が出てきます。
また、インプラントには歯根膜がありません。天然の歯なら力を受けたときにわずかに沈んで衝撃を逃がしますが、インプラントは沈みません。硬い材料を使うときは、この違いを前提に噛み合わせを作ります。

| 場所 | 重く見るところ |
|---|---|
| 前歯 | 見た目。土台の色、歯ぐきの厚み、光の通り方までそろえます |
| 小臼歯 | 笑ったときに見える範囲です。見た目と強さの両方を見ます |
| 奥歯 | 噛む力に耐えること。見えにくい場所なので、強さを優先できます |
笑ったときにどこまで見えるかは、人によってかなり違います。お口を開けていただいて、実際に見える範囲を確かめてから決めます。
材料をどれだけ選んでも、歯ぐきの形が整っていなければ自然には見えません。
歯と歯のあいだの歯ぐきが下がっていると、そこに三角形のすき間ができます。歯の色が合っていても、この影が目につきます。
そのため、歯を作る前に仮の歯で歯ぐきの形を育てる工程を挟むことがあります。手間は増えますが、前歯では、ここを飛ばすと戻せません。
材料としては割れにくい部類です。ただ、噛み合わせが合っていないところに力が集まれば、どの材料でも傷みます。割れにくさは材料だけで決まるものではなく、当たり方の調整とあわせて考えます。
出るとは限りません。歯ぐきが厚い方や、笑っても生え際が見えない場所では分かりません。影が出るかどうかは、歯ぐきの厚みと見える範囲によります。検査の段階で見当がつきます。
合わせます。色は明るさだけでなく、透け方や表面の質感も関わります。技工士が実際に口元を見て合わせる方法もあり、前歯ではそこまで行うことがあります。
上に載せる歯は、外して作り直せる作りにしておけば交換できます。骨に埋めた部分は変えられません。最初にどこまで見えるかを確かめておくのは、そのためです。
「ジルコニアにしてください」とご希望をいただくことがあります。ご自身で調べてお越しになる方が増えました。
ただ、材料を先に決めると、その場所に合っているかどうかが後回しになります。笑ったときにどこまで見えるのか、噛む力がどれだけかかるのか。それを見てから材料を選ぶほうが、結果として満足の近道です。
お口の中を拝見して、どこまで見えているかを一緒に確かめるところから始めます。そのうえで、選べる材料をご説明します。
気になることがあれば、一度ご相談ください
この治療は自由診療です(保険適用外)
標準的な費用:臼歯 1本 506,000円(税込)/前歯 1本 550,000円(税込)。All-on-4 片顎オペ費用 1,980,000円(税込)※上部構造費用別(メタルフレーム 682,000円(税込)、ジルコニアフレーム 1,617,000円(税込))。骨を増やす手術(GBR)を併用する場合は1本につき88,000円(税込)、ソケットリフト88,000円(税込)、サイナスリフト440,000円(税込)、ブロック骨移植1本220,000円(税込)が加算されます。
治療期間・回数:標準的な治療期間は3〜6か月、来院回数は5〜7回程度が目安です。骨を増やす処置を併用する場合はさらに数か月かかります。
リスク・副作用:副作用・リスクは術後の腫れ、痛み、出血など。まれに神経の損傷によるしびれが生じることがあります。インプラント周囲炎を防ぐため、治療後も定期的なメインテナンスが必要です。
費用は2026年8月時点のものです。治療結果には個人差があります。詳細は診察時にご説明いたします。
この記事の監修者
鎌倉 聡
愛媛インプラントクリニック かまくら歯科 院長/歯科医師
日本口腔インプラント学会 専門医、ICOI国際インプラント学会 専門医・指導医、日本歯周病学会 歯周病専門医
最終監修日:2026年9月14日
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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