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インプラントを埋めてから歯が入るまで、何を待っているのか

2026年10月7日

インプラントの手術が終わったあと、すぐに歯が入るわけではありません。ここで一度、待つ期間が挟まります。

「手術は終わったのに、なぜまだ噛めないのか」。東予からお越しの方からも、この時期にご質問をいただくことがあります。

この期間に何が起きているのかを知っていただくと、待つ意味が変わってきます。何もしていない時間ではなく、いちばん大事なことが進んでいる時間です。

インプラントの器具セットを扱っている

埋めた直後は、まだ「置いてある」状態です

インプラントは、あごの骨に埋め込むチタン製の部品です。手術の直後にも、指で押して動くようなことはありません。ぴたりと収まっています。

ただ、このときの安定は骨に挟まれて動かないという安定です。ねじが木に食い込んでいる状態に近く、骨とくっついているわけではありません。

ここに強い力をかけると、わずかに動きます。その動きが繰り返されると、骨は寄ってこなくなります。手術の直後にいちばん気をつけるのは、この一点です。

骨のほうから、近づいてきます

待っているあいだに起きているのは、骨がインプラントの表面へ向かって新しく作られていく変化です。接着剤でくっつくのではなく、骨の細胞がチタンの表面まで伸びてきて、そこで骨を作ります。

順番としては、まず手術でできた小さなすき間が血の成分で満たされ、そこに骨を作る細胞が入り込みます。骨造成を併用した場合も、この流れは同じです。やわらかい骨が先にでき、それが少しずつ硬い骨へ置き換わっていきます。

この、骨とインプラントが直接くっついた状態をオッセオインテグレーションと呼びます。そこまでには、順を追った時間が要ります。途中で強い力がかかると、できかけの部分から崩れます。急いで歯を入れないのは、そのためです。

手術中の器具と術野の拡大

待つ長さは、人によって違います

同じ手術をしても、待つ長さは一人ひとり変わります。主に効いてくるのは次のところです。

見るところ なぜ効くのか
骨のかたさ 下あごは硬く、上あごはやわらかい傾向があります。やわらかいほど、骨ができるのを待つ時間は長くなります
骨造成をしたかどうか 骨を足す処置(骨造成)を一緒に行った場合、その骨が育つ時間も加わります
全身の状態 傷の治り方に関わるご病気や喫煙の習慣があると、進み方は変わります
埋めた場所 噛む力が強くかかる奥は、前歯よりも慎重に見ます

ですので、「何か月です」と最初にお伝えした日数は、あくまで目安です。実際には、確かめてから次へ進みます。

待っているあいだ、歯がない状態にはしません

この期間のご心配でいちばん多いのが、見た目と食事です。特に前歯の場合、そのまま過ごすわけにはいきません。

仮の歯をお作りして、この期間をしのいでいただきます。仮の歯はインプラントに力がかからないように作りますので、見た目を保ちながら、結合の邪魔をしません。

食事も、反対側で噛んでいただければ普段どおりに召し上がれます。埋めた側で硬いものを噛むことだけ、しばらく控えていただきます。

この期間にしていただきたいこと

やることは多くありません。

埋めたところのまわりを清潔に保つこと。仮の歯で無理をしないこと。そして、決められた日に来ていただくことです。結合が進んでいるかどうかは、外から見ても分かりません。だから確かめる日を取ります。

気になることが出たときは、次の予約を待たずにご連絡ください。早いほど、打てる手は多く残ります。

よくあるご質問

Q. 待っているあいだ、痛みは続きますか

手術の傷が落ち着いたあとは、痛みを感じないまま過ごされる方がほとんどです。結合そのものに痛みはありません。腫れや痛みが長く続く場合は、別の原因を考えますので、ご連絡ください。

Q. 手術の日に歯まで入れることはできませんか

条件がそろえば、その日に仮の歯まで進める場合があります。ただし、埋めた直後の安定が十分にあることが前提です。骨のかたさや埋めた場所によっては選べません。検査の段階で判断できます。

Q. 待つ期間が延びることはありますか

あります。測った数値が目安に届いていなければ、もう少し待ちます。延びること自体は珍しくありませんし、そのほうが確かです。届いていないまま進めるほうが、あとで困ります。

Q. 喫煙はやめたほうがよいですか

この期間だけでも控えていただけると、進み方が違ってきます。煙草の成分は傷口まわりの血のめぐりを細くします。骨を作る細胞は血のめぐりに乗って届きますので、そこが細いと不利になります。

待つ時間は、あとで効いてきます

インプラントが何年も使えるかどうかは、この期間に骨がどこまで寄ってきたかで決まる部分が大きいと考えています。

早く噛めるようになりたい、というお気持ちはよく分かります。それでも、ここは急がないところです。土台が固まってから歯を載せる。順番を守ったぶんは、あとで返ってきます。

いまどのくらい進んでいるかは、来ていただければその場で数字でお見せできます。待っている途中で気になることがあれば、遠慮なくお持ちください。

気になることがあれば、一度ご相談ください

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この治療は自由診療です(保険適用外)

標準的な費用:臼歯 1本 506,000円(税込)/前歯 1本 550,000円(税込)。All-on-4 片顎オペ費用 1,980,000円(税込)※上部構造費用別(メタルフレーム 682,000円(税込)、ジルコニアフレーム 1,617,000円(税込))。骨を増やす手術(GBR)を併用する場合は1本につき88,000円(税込)、ソケットリフト88,000円(税込)、サイナスリフト440,000円(税込)、ブロック骨移植1本220,000円(税込)が加算されます。

治療期間・回数:標準的な治療期間は3〜6か月、来院回数は5〜7回程度が目安です。骨を増やす処置を併用する場合はさらに数か月かかります。

リスク・副作用:副作用・リスクは術後の腫れ、痛み、出血など。まれに神経の損傷によるしびれが生じることがあります。インプラント周囲炎を防ぐため、治療後も定期的なメインテナンスが必要です。

費用は2026年8月時点のものです。治療結果には個人差があります。詳細は診察時にご説明いたします。

この記事の監修者

鎌倉 聡

愛媛インプラントクリニック かまくら歯科 院長/歯科医師

日本口腔インプラント学会 専門医、ICOI国際インプラント学会 専門医・指導医、日本歯周病学会 歯周病専門医

最終監修日:2026年9月14日

  監 修 : 
医療法人 愛媛インプラントクリニックかまくら歯科
院長 鎌倉 聡(歯科医師/歯学博士)
日本歯周病学会 歯周病専門医
日本口腔インプラント学会 インプラント専門医
ICOI国際インプラント学会 専門医・指導医
最終更新日 : 
2026年10月15日

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