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がん治療中のインプラントは可能?東予から通える専門医が影響と注意点を解説

2026年8月31日

今治や四国中央市からも、体調を崩しやすいこの時期にお口の相談へお越しになる方が増えています。

そんな中で、当院に東予からいただくご相談の中で年々増えているのが「がんになってもインプラントはできるのか」という内容です。歯を失ったまま噛めない不便さを抱えながら、体のことを考えると相談していいのか分からない。そんな迷いを抱えている方は決して少なくありません。

この記事では、抗がん剤・放射線治療・骨吸収抑制薬がインプラント治療にどう影響するのか、そして治療のタイミングをどう考えればよいのかを、専門医の立場から分かりやすく整理してお伝えします。

東予エリアからの患者様にインプラント治療について説明する歯科医師

がん治療歴があってもインプラントを諦める必要はありません

結論からお伝えすると、がん治療の経験があることだけを理由に、インプラント治療が一律に不可能になるわけではありません。大切なのは、治療の種類・時期・現在の全身状態を正確に把握したうえで、適切なタイミングを選ぶことです。

その理由は、がん治療がインプラントに影響するのは「傷の治る力」と「骨がインプラントとしっかり結合すること」の2点に集中しているからです。この2つが十分に確保できる状態かどうかを見極められれば、リスクを抑えた治療計画を立てられます。

実際に、治療が一段落して数年が経過し、体調も安定している方が、噛める喜びを取り戻すためにインプラントを選ばれるケースは珍しくありません。一方で、現在まさに治療中の方には、時期を待つご提案をすることもあります。

つまり、判断すべきは「できるかできないか」ではなく「いつ、どのような条件で行うのが最も安全か」です。まずは自己判断で諦めず、現状を整理するところから始めましょう。

相談の第一歩は、お薬手帳と、がん治療の内容が分かる資料をご持参いただくことです。これだけで判断の精度が大きく変わります。

がん治療がインプラントに与える3つの影響

がん治療といっても内容はさまざまで、インプラントへの影響の出方もそれぞれ異なります。ここでは代表的な3つに分けて整理します。

1. 抗がん剤治療(化学療法)の影響

抗がん剤治療の期間中は、免疫を担う白血球や、出血を止める血小板の数が一時的に低下するとされています。この状態で外科処置を行うと、感染や出血が起こりやすくなり、傷の治りも遅れます。

そのため、治療中の手術は原則として避け、治療が終わって血液の状態が安定してから改めて検討するのが基本的な考え方です。また、口内炎ができやすい時期でもあるため、この期間はむしろ口の中を清潔に保つケアが優先されます。

治療が終わった後については、一律に何か月という決まりはありません。主治医と情報を共有しながら、体調と血液検査の推移を見て判断していきます。

2. 放射線治療の影響

放射線治療で特に注意が必要なのは、頭頸部つまり顎やその周辺に照射を受けた場合です。強い放射線が当たった骨は血流が低下し、その状態が長期間続くことがあります。

骨の血流が乏しいと、インプラントと骨がしっかり結合すること(オッセオインテグレイション)が起こりにくくなり、傷も治りづらくなります。そのため、照射部位・線量・照射からの経過期間を確認したうえで慎重に判断します。

一方で、胸部や腹部など顎から離れた部位への照射であれば、顎の骨への直接的な影響は限定的です。「放射線治療を受けた」という事実だけで判断せず、どこに当てたかを確認することが重要です。

3. 骨吸収抑制薬(ビスホスホネート・デノスマブ)の影響

がんの骨転移を抑えるために使われる骨吸収抑制薬は、顎の骨のトラブルと関連することが知られている最も注意すべき薬剤です。骨粗鬆症の治療でも同系統の薬が使われますが、がん治療では用量が高く設定されることが多く、その分だけ注意度が上がります。

この薬を使用中に抜歯やインプラント手術を行うと、顎の骨の治りが極端に悪くなる状態が起こる可能性があります。そのため、薬の名称・用量・投与間隔・開始時期をすべて確認したうえで、主治医と相談しながら方針を決めます。

自己判断で服薬を中断することは絶対に避けてください。骨転移の管理は生命に関わる治療であり、歯科の都合が優先されることはありません。

治療タイミングの考え方を時期別に整理

がん治療とインプラントの関係は、時期によって取るべき行動が明確に分かれます。下の表で全体像をつかんでください。

時期 インプラント手術 優先すべきこと
がん治療の開始前 条件次第で可能 感染源となる歯の処置、歯ぐきの炎症の除去
がん治療中 原則として見合わせ 口内炎の予防、清掃状態の維持、仮の歯で機能確保
治療終了後の回復期 体調を見て検討開始 主治医との情報共有、検査による骨の評価
経過観察が安定した後 十分に検討可能 通常に近い計画で治療、定期的なメンテナンス

特に見落とされがちなのが、一番上の「がん治療の開始前」です。がん治療が始まる前に歯科で口の中を整えておくと、治療中の口内炎や感染のトラブルを大きく減らせます。

これは近年、医科と歯科の連携の中で重視されている考え方です。抜歯が必要な歯や、放置された歯ぐきの炎症は、がん治療中に思わぬ苦しさとして表面化します。治療開始が決まった段階で歯科にご相談ください。

すでにインプラントが入っている方が知っておくべきこと

すでにインプラントを使用中の方ががん治療を受ける場合、まとめるとインプラントを撤去する必要は基本的にありません。骨としっかり結合したインプラントは、それ自体が病気の原因になるものではないからです。

ただし注意点があります。がん治療中は唾液の量が減ったり、粘膜が敏感になったりすることで、口の中の環境が普段より悪化しやすくなります。この時期にインプラント周囲の歯ぐきに炎症が起きると、進行が速くなることがあります。

具体的には、治療開始前に一度クリーニングと点検を受け、噛み合わせのズレや清掃しにくい部分を整えておくこと。そして治療中は、無理のない範囲で毎日の清掃を続け、痛みがあれば柔らかい歯ブラシに替えるなど、その時々に合わせた方法へ切り替えることが有効です。

「治療中だから歯科は後回し」と考えず、むしろこの時期こそ歯科と連携していただくことが、インプラントを長く使い続けるための近道になります。

がん治療中に歯ぐきの腫れや強い痛みが出た場合は、我慢せず早めにご連絡ください。早期に対応するほど、簡単な処置で収まります。

東予エリアから通われる方への当院の取り組み

当院には今治市・西条市・新居浜市・四国中央市といった東予からはもちろん、八幡浜市・宇和島市、さらに高知県からも多くの患者様にお越しいただいています。遠方の方ほど、通院の負担をどう減らすかが重要になります。

そこで当院では、次のような対応を行っています。

  • 初診時に検査とカウンセリングをまとめて実施し、来院回数を抑える
  • お口の立体的なレントゲン(歯科用CT)で骨の状態を精密に評価
  • コンピュータによる精密ナビゲーション手術で、手術時間と体への負担を軽減
  • 条件が合う場合は歯ぐきを切らない、腫れにくい手術(フラップレス)を選択
  • 主治医への照会が必要な場合、こちらから連絡内容を整理してお渡し

特にコンピュータによる精密ナビゲーション手術は、インプラントを植える位置・角度・深さを画面上で確認しながら進められるため、余分な切開を減らし、術後の腫れや痛みを抑えることにつながります。体調に不安のある方ほど、この負担の少なさは大きな意味を持ちます。

「がんの治療歴があるけれど、まず話だけ聞いてみたい」という段階でもまったく構いません。初診カウンセリングは無料で、その場で治療を決めていただく必要もありません。エミフルMASAKIから車で5分という立地で、東予方面からも国道経由でお越しいただきやすい場所にあります。

よくあるご質問

Q. がん治療中でもインプラント手術は受けられますか
治療の内容と時期によります。抗がん剤や放射線治療を行っている最中は、免疫力や傷の治る力が一時的に低下しているため、外科処置は原則として見合わせます。まずは主治医に現在の治療内容と今後の予定を確認していただき、その情報をもとに歯科側で可否とタイミングを判断します。当院では無料カウンセリングの段階でお薬手帳や診療情報をご持参いただき、無理のない計画をご提案しています。焦らず段階を踏むことが、結果的に一番の近道になります。
Q. 抗がん剤治療が終わってからどれくらい待てばインプラントができますか
一律の期間はなく、血液検査の数値や全身状態の回復具合を主治医と確認しながら判断します。白血球や血小板の数値が安定し、日常生活に支障のない状態が続いていることが一つの目安です。焦って手術を行うより、体調が整ってから始めた方が治りもよく、結果的に治療期間が短くなることが少なくありません。待機している間も、仮の入れ歯などで噛む機能を確保する方法をご提案しますので、食事に困ったまま待ち続ける必要はありません。
Q. 骨粗鬆症の薬とがんの骨転移で使う薬は違いますか
同じ系統の骨吸収抑制薬であっても、がんの骨転移に対しては骨粗鬆症よりも高い用量で使われることが多く、顎の骨のトラブルが起こる確率もその分高くなることが知られています。そのため、薬の名前だけでなく、用量・投与間隔・投与を始めた時期までが重要な判断材料になります。お薬手帳をそのままお持ちいただければこちらで確認いたします。なお、歯科の都合で薬を自己中断することは絶対に避けてください。
Q. 放射線治療を受けた部位にインプラントは入れられますか
照射された部位と線量によって判断が分かれます。顎の骨に強い放射線が当たった場合、骨の血流が長期的に低下し、傷が治りにくくなることがあります。一方で、照射範囲から外れた部位であれば、通常に近い条件で治療できる場合もあります。当院ではお口の立体的なレントゲン(歯科用CT)で骨の厚みや質を確認し、放射線治療の記録と照らし合わせたうえで検討します。まずは治療の記録をご持参のうえご相談ください。
Q. すでに入っているインプラントはがん治療中どうすればよいですか
基本的に取り外す必要はありませんが、治療中は口の中の炎症が起こりやすくなるため、清掃状態の管理がより重要になります。可能であれば、がん治療が始まる前に一度歯科で検診を受け、歯ぐきの炎症や噛み合わせの不具合を整えておくことをおすすめします。治療中は粘膜が敏感になることもあるため、柔らかい歯ブラシへの変更や磨き方の調整、こまめなクリーニングでトラブルを予防していきます。
Q. 東予から通院する場合、通院回数はどれくらいになりますか
検査とカウンセリング、手術、経過確認、人工の歯の装着という流れが基本で、症例により数回から十数回の来院になります。今治市・西条市・新居浜市・四国中央市からお越しの方には、検査と相談を同日にまとめる、複数の処置を一度に行うなど、来院回数を抑える工夫を行っています。ご予約の際に遠方からお越しである旨をお伝えいただければ、通院計画の段階から調整いたします。

歯科用CTで顎の骨の状態を確認する診療風景

まとめ

がん治療の経験があっても、インプラントという選択肢が閉ざされるわけではありません。重要なのは、抗がん剤・放射線・骨吸収抑制薬という3つの影響を正しく把握し、主治医と連携しながら最適な時期を選ぶことです。

そして、がん治療が始まる前に口の中を整えておくことは、治療中の負担を減らすうえでも大きな意味を持ちます。東予エリアから当院までは少し距離がありますが、まずは無料カウンセリングで現状を整理するところから始めてみませんか。

この記事の監修者

鎌倉 聡

愛媛インプラントクリニック かまくら歯科 院長/歯科医師

日本口腔インプラント学会 専門医、ICOI国際インプラント学会 専門医・指導医、日本歯周病学会 歯周病専門医

最終監修日:2026年8月25日

この治療は自由診療です(保険適用外)

標準的な費用:臼歯 1本 506,000円(税込)/前歯 1本 550,000円(税込)。骨を増やす手術(GBR)を併用する場合は1本につき88,000円(税込)、ソケットリフト88,000円(税込)、サイナスリフト440,000円(税込)、ブロック骨移植1本220,000円(税込)が加算されます。

治療期間・回数:標準的な治療期間は3〜6か月、来院回数は5〜7回程度が目安です。骨を増やす処置を併用する場合はさらに数か月かかります。

リスク・副作用:副作用・リスクは術後の腫れ、痛み、出血など。まれに神経の損傷によるしびれが生じることがあります。インプラント周囲炎を防ぐため、治療後も定期的なメインテナンスが必要です。

費用は2026年8月時点のものです。治療結果には個人差があります。詳細は診察時にご説明いたします。

当院について

医院情報

医院名 愛媛インプラントクリニック かまくら歯科
住所 愛媛県伊予郡松前町鶴吉806
電話 089-984-0002(予約制)
アクセス エミフルMASAKIから車で5分
公式サイト kamakura-dental.jp

診療時間

曜日 午前 午後
月〜金 9:00〜13:00 14:00〜18:00
土曜 9:00〜13:00 14:00〜17:00
日・祝 休診

院長プロフィール

鎌倉 聡(かまくら さとし)

愛媛インプラントクリニック かまくら歯科 院長

「一生自分の歯で美味しく食事ができる喜びを」をモットーに、デジタル設備(iTero・歯科用CT等)を活用した精密治療を提供。インプラント治療と成人矯正においてインプラント症例数6,000件以上(2006年4月〜2025年7月)、矯正治療実績1,753件(2014年〜2025年)を有する。

日本口腔インプラント学会 専門医 ICOI国際インプラント学会 専門医 ICOI国際インプラント学会 指導医

通院エリア

地元の松前町・伊予市・松山市に加え、宇和島市や大洲市などの南予、今治市や西条市などの東予、そして高知県からもご来院いただいています。
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  監 修 : 
医療法人 愛媛インプラントクリニックかまくら歯科
院長 鎌倉 聡(歯科医師/歯学博士)
日本歯周病学会 歯周病専門医
日本口腔インプラント学会 インプラント専門医
ICOI国際インプラント学会 専門医・指導医
最終更新日 : 
2026年08月25日

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〒791-3155
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